令和6年度登録販売者試験問題【北海道・東北】 主な医薬品とその作用(午前)

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問21 次の表は、ある一般用医薬品のかぜ薬に含まれている成分(一部抜粋)の一覧である。

9錠中

クレマスチンフマル酸塩 1.34mg

アセトアミノフェン 900mg

グアヤコールスルホン酸カリウム 240mg

ノスカピン 48mg

無水カフェイン 75mg

このかぜ薬に含まれる成分とその成分を配合する目的との関係について、正しいものの組み合わせはどれか。

       成分           配合する目的

a クレマスチンフマル酸塩     ―  くしゃみや鼻汁を抑える

b アセトアミノフェン       ―  咳を抑える

c グアヤコールスルホン酸カリウム ―  痰の切れを良くする

d ノスカピン           ―  痛みを和らげる

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)

問21

1.正

2.誤:アセトアミノフェンは、かぜ薬に配合される主な解熱鎮痛成分であり、発熱や痛みを和らげることを目的とします

3.正

4.誤:ノスカピンは、かぜ薬に配合される主な鎮咳成分であり、咳を抑えることを目的とします。

正答:2

問22 第1欄の記述は、痛みが起こる仕組みに関するものである。(   )の中に入れるべき字句は第2欄のどれか。

第1欄

(   )はホルモンに似た働きをする物質で、病気や外傷があるときに活発に産生されるようになり、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めている。

第2欄

1 メラニン

2 ペプシン

3 リジン

4 ビリルビン

5 プロスタグランジン

問22

プロスタグランジンはホルモンに似た働きをする物質で、病気や外傷があるときに活発に産生されるようになり、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めている

正答:5

問23 解熱鎮痛薬及びその配合成分等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱い。

b 解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものではない。

c イブプロフェンは消化管粘膜の防御機能を低下させるため、胃・十二指腸潰瘍、クローン病等の既往歴がある人では、それら疾患の再発を招くおそれがある。

d アスピリンは、他の解熱鎮痛成分に比較して胃腸障害を起こしにくい。

  a b c d

1 正 正 正 誤

2 誤 正 誤 正

3 正 誤 正 正

4 誤 誤 正 誤

5 正 誤 誤 正

問23

a.正

b.正

c.正

d.誤:アスピリンは非ステロイド性抗炎症薬の一つであり、胃腸障害(胃炎、胃潰瘍など)を起こすことが知られています。

正答:1

問24 鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 呉茱萸湯は、体力に関わらず使用でき、筋肉の急激な 痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされる。

b 桂枝加朮附湯は、体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛に適すとされる。

c 薏苡仁湯は、体力中等度で、関節や筋肉のはれや痛みがあるものの関節痛、筋肉痛、神経痛に適すとされる。

d 芍薬甘草湯は、体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの頭痛、頭痛に伴う吐きけ・ 嘔吐、しゃっくりに適すとされる。

  a b c d

1 正 正 誤 誤

2 正 誤 正 誤

3 誤 正 正 誤

4 正 誤 誤 正

5 誤 正 正 正

問24

a.誤:芍薬甘草湯の記載

b.正

c.正

d.誤:呉茱萸湯の記載

正答:3

問25 眠気を促す薬及び眠気に関連する物質に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。

b 生体内情報伝達物質であるヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に関与する部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒の維持や調節を行う働きを担っている。

c 脳内におけるヒスタミン刺激が低下すると眠気を促すが、ニコチン酸アミドは、抗ヒスタミン成分の中でも特にこのような中枢作用が強い。

d ブロモバレリル尿素は、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである。

 a b c d

1 誤 誤 正 正

2 正 誤 誤 正

3 誤 正 誤 誤

4 正 正 誤 正

5 誤 正 正 誤

問25

a.正

b.正

c.誤:ニコチン酸アミドはビタミンB群の一つであり、抗ヒスタミン成分ではありません。

d.正:ブロモバレリル尿素は鎮静作用を持つ成分であり、一般的に妊婦または妊娠している可能性のある女性に対しては、その安全性が確立されていないため、使用を避けるべきとされています。

正答:4

問26 カフェインに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

カフェインは腎臓における( a )(同時に水分)の再吸収( b )があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。また、乳児は( c )が未発達なため、カフェインの代謝にはより多くの時間を要する。

     a      b    c

1 ナトリウムイオン 促進作用  腎臓

2 カリウムイオン  抑制作用  腎臓

3 ナトリウムイオン 促進作用  心臓

4 ナトリウムイオン 抑制作用  肝臓

5 カリウムイオン  抑制作用  肝臓

問26
腎臓において、ナトリウムイオンの再吸収を抑制することで尿量が増加します。乳児はいろんな臓器が未発達です。薬を代謝するのは主に肝臓です。

正答:4

問27 乗物酔い防止薬及びその配合成分等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。

b ジメンヒドリナートは、乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分である。

c メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが速く持続時間が短い。

d 乗物酔い防止薬は、主として吐きけを抑えることを目的とした成分も配合されるが、つわりに伴う吐きけへの対処として使用することは適当でない。

  a b c d

1 正 正 正 正

2 誤 正 正 正

3 正 誤 正 正

4 正 正 誤 正

5 正 正 正 誤

問27

a.正

b.正

c.誤:メクリジン塩酸塩は作用発現が比較的遅いものの、効果の持続時間が長い抗ヒスタミン成分である

d.正:乗物酔い防止薬も症状緩和を目的とするものであり、つわりなどの生理現象に伴う症状への使用は、専門医の診察を受けることが優先されるべきです。

正答:4

問28 鎮咳去痰薬に配合される成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

1 ジプロフィリンは、主に延髄の咳嗽中枢に作用し 咳を抑える成分である。

2 エチルシステイン塩酸塩は、主に気管支を拡張させる成分であり、中枢神経系を興奮させる作用を示し、甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがある。

3 デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は、主に痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させることで、 痰の切れを良くする成分である。

4 カンゾウは、抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液分泌を促す等の作用も 期待して用いられる生薬である。

問28

1.誤:デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物の記載

2.誤:ジプロフィリンの記載

3.誤:エチルシステイン塩酸塩の記載

4.正

正答:4

問29 口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み、腫れ等の症状の緩和を主たる目的とするものである。

b 含嗽薬は、口腔及び咽頭の殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去等を目的として、用時水に希釈又は溶解してうがいに用いる、又は患部に塗布した後、水でうがいする外用液剤である。

c 含嗽薬は、調製した濃度が濃ければ濃いほど効果が得られる。

d 口腔咽喉薬及び含嗽薬は、成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあるため、配合成分によっては注意を要する場合がある。

a b c d

1 誤 誤 正 正

2 正 誤 誤 正

3 誤 正 誤 誤

4 正 正 誤 正

5 誤 正 正 誤

問29

a.正

b.正

c.誤:含嗽薬は「適量を水で薄めて用いるものに限る」とされています。

d.正

正答:4

問30 次の表は、ある一般用医薬品の胃に作用する薬に含まれている成分(一部改変)の一覧である。

9錠中

メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 360mg

炭酸水素ナトリウム 480mg

ウイキョウ 30mg

チョウジ 30mg

リパーゼ 60mg

銅クロロフィリンナトリウム 48mg

この胃に作用する薬に含まれる成分とその成分を配合する目的との関係について、正しいものの組み合わせはどれか。

      成分                配合する目的

a メタケイ酸アルミン酸マグネシウム ―  中和反応によって胃酸の働きを弱める

b ウイキョウ            ―  荒れた胃粘膜の修復を促す

c 銅クロロフィリンナトリウム    ―  香りによる健胃作用

d リパーゼ             ―  脂質の分解に働く酵素を補う

1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)

問30

a.正

b.誤:ウイキョウは、一般的に芳香性健胃薬として、胃の働きを助けたり、消化を促進する目的で用いられます。

c.誤:銅クロロフィリンナトリウムは、消臭作用や着色料として用いられることが多い。

d.正

正答:2

問31 止瀉薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 収斂成分を主体とする止瀉薬は、腸の運動を鎮める作用があり、細菌性の下痢や食中毒のときの下痢症状を鎮めるのに適している。

b 次硝酸ビスマスは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。

c ロペラミド塩酸塩は、副作用としてめまいや眠気が現れることがあるため、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。

d 腸内殺菌成分の入った止瀉薬は、下痢の症状が出る前に服用することが望ましい。

  a b c d

1 正 正 正 誤

2 誤 正 誤 正

3 正 誤 正 正

4 誤 誤 正 誤

5 正 誤 誤 正

問31

a.誤:細菌性の下痢や食中毒の場合、原因物質を体外に排出することが重要であるため、下痢を無理に止めることは適していません。

b.誤:乳アレルギーに関する注意としてはカゼインやその塩類含有製剤が言及されていますが、次硝酸ビスマスには該当しません。

c.正

d.誤:医薬品は通常、症状が現れた後に服用されるものです。不必要な服用は薬剤耐性菌の発生や腸内細菌叢の乱れを引き起こす可能性があり、推奨されません。

正答:4

問32 腸に作用する薬の使用及び受診勧奨に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 一般用医薬品の使用中に原因が明確でない下痢や便秘を生じた場合は、安易に止瀉薬や瀉下薬によって症状を抑えようとせず、その医薬品の使用を中止して、医師や薬剤師などの専門家に相談するよう説明すべきである。

b 過敏性腸症候群の便通障害のように下痢と便秘が繰り返し現れるものもあり、症状が長引くような場合には、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。

c 下痢に発熱を伴う場合は、安易に 止瀉薬を用いて症状を一時的に鎮めようとするのでなく、早期に医療機関を受診して原因の特定、治療をすべきである。

d 瀉下薬が手放せなくなっているような慢性の便秘については、漫然と継続使用するよりも、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。

 a b c d

1 正 正 正 正

2 誤 正 正 正

3 正 誤 正 正

4 正 正 誤 正

5 正 正 正 誤

問32

a.正

b.正

c.正

d.正

正答:1

問33 駆虫薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と蟯虫である。

b 食事を摂って消化管内に内容物があるときに使用すると、消化管内容物の消化・吸収に伴って、駆虫成分の吸収が高まることから、空腹時に使用することとされているものが多い。

c パモ酸ピルビニウムは、水に溶けにくいため消化管からの吸収は少ないとされているが、ヒマシ油との併用は避ける必要がある。

d ピぺラジンリン酸塩は、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。

  a b c d

1 正 正 正 正

2 誤 正 正 正

3 正 誤 正 正

4 正 正 誤 正

5 正 正 正 誤

問33

a.正

b.正

c.正

d.正

正答:1

問34 心臓の働き及び心臓に作用する生薬の作用に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

心臓は、血液を全身に循環させるポンプの働きを担っているが、通常、( a )によって無意識のうちに調整がなされており、激しい運動をしたり、興奮したときなどの動悸や息切れは、正常な健康状態でも現れる。

ロクジョウは、( b )に作用して、その収縮力を( c )作用を期待して用いられる生薬である。

a b c

1 運動神経系 平滑筋 高める

2 運動神経系 心筋 抑える

3 運動神経系 心筋 高める

4 自律神経系 心筋 高める

5 自律神経系 平滑筋 抑える

問34

心臓は血液を全身に循環させるポンプの働きを担っており、通常、自律神経系によって無意識のうちに調整されています。

ロクジョウは強心成分の一つであり、心筋に作用して、その収縮力を高める作用(強心作用)が期待されて用いられる生薬です。

正答:4

問35 心臓に作用する薬及びその成分等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a ジャコウは、強心作用を期待して用いられる生薬である。

b センソが配合された錠剤は、効果を高めるために口中で 噛み砕いて服用する必要がある。

c 苓桂朮甘湯は、強心作用が期待される生薬は含まれず、主に利尿作用がある。

d ゴオウは、末梢血管の収縮による血圧上昇や興奮作用がある。

  a b c d

1 正 正 誤 誤

2 正 誤 正 誤

3 誤 正 正 誤

4 正 誤 誤 正

5 誤 正 正 正

問35

a.正

b.誤:センソが含有された薬は、口中で噛み砕くと舌などが麻痺するおそれがある。

c.正

d.誤:ゴオウは心筋の収縮力を高める強心作用が期待される生薬。

正答:2

問36 ある店舗販売業の店舗で販売している2種類の高コレステロール改善薬の配合成分(一部改変)は、以下のとおりである。

高コレステロール改善薬A

6カプセル中

パンテチン 375mg

大豆油不けん化物 600mg

トコフェロール酢酸エステル 100mg

高コレステロール改善薬B

2カプセル中

リボフラビン酪酸エステル 60mg

この2種類の高コレステロール改善薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a 高コレステロール改善薬Aは、腸管におけるコレステロールの吸収を抑えたり、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害を緩和する作用がある。

b 高コレステロール改善薬Aは、悪心や胃部不快感等の副作用が現れることがある。

c 高コレステロール改善薬Bを服用すると尿が黄色くなることがあるので、 その場合はすぐに使用を中止する必要がある。

d 高コレステロール改善薬は、一般に痩身効果を目的とする医薬品でもある。

1(a、b)

2(a、c)

3(b、c)

4(b、d)

5(c、d)

問36

a.正

b.正:パンテチンや大豆油不けん化物を含む「高コレステロール改善成分」では、悪心(吐きけ)、胃部不快感、胸やけ、下痢等の消化器系の副作用が現れることがあるとされています。

c.誤:リボフラビン酪酸エステルはビタミンB2の一種です。ビタミンB2の摂取により尿が黄色くなることはありますが、これは生理的な現象であり、問題ありません。

d.誤:高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善やそれに伴う末梢血行障害の緩和を目的とする医薬品である。

正答:1

問37 貧血に関する以下の記述について、(   )の中に入れるべき字句として正しいものはどれか。なお、(   )内は全て同じ字句が入る。

鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要な(   )の産生に不可欠なミネラルである。鉄分の摂取不足を生じても、初期には貯蔵鉄や血清鉄が減少するのみで(  )量自体は変化せず、ただちに貧血の症状は現れない。しかし、持続的に鉄が欠乏すると、(   )が減少して貧血症状が現れる。

1 グロブリン

2 アルブミン

3 ヘモグロビン

4 フィブリン

5 マクロファージ

問37

鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルである。

正答:3

問38 貧血用薬の配合成分及び副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a 貧血用薬は、消化 器系への副作用を軽減するため、食前に服用することが望ましい。

b コバルトは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。

c ビタミンB6は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。

d 貧血用薬の主な副作用として、悪心、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢等の胃腸障害が知られている。

1(a、b)

2(a、c)

3(b、c)

4(b、d)

5(c、d)

問38

a.誤:消化器系への副作用を軽減するためには、食後に服用することが望ましいとされています。

b.正

c.誤:ビタミンB6は、ヘモグロビン産生に必要な成分として貧血改善のために配合される場合があります。

d.正

正答:4

問39 次の1~5で示される成分のうち、鉄製剤の服用前後30分に摂取すると鉄の吸収が悪くなることがあるため、服用前後に摂取を控えるべきとされているものはどれか。

1 β-カロテン

2 タンニン酸

3 リノール酸

4 葉酸

5 アスコルビン酸

問39

鉄製剤の服用前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることがあるため、服用前後はこれらの摂取を控えることとされています。

正答:2

問40 循環器用薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a コウカは、末梢の血行を促してうっ血を除く作用があるとされる。

b ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって、血液循環の改善効果を示すとされる。

c ルチンは、ニコチン酸を遊離させ、そのニコチン酸の働きによって、末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。

d 七物降下湯は、生薬成分であるダイオウを含み、体 の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人、だらだら出血が長引いている人では激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい。

  a b c d

1 正 誤 誤 誤

2 正 誤 正 正

3 正 正 誤 誤

4 誤 正 正 正

5 誤 正 正 誤

問40

a.正

b.正

c.誤:ルチンはビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強・強化の効果を期待して用いられます。ニコチン酸を遊離させ、末梢の血液循環を改善する作用を示すのは、ヘプロニカートやイノシトールヘキサニコチネートです。

d.誤:ダイオウを含む漢方処方製剤として三黄瀉心湯や乙字湯が挙げられ、これらは体の虚弱な人や胃腸が弱い人、下痢しやすい人では激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすいとされています。

正答:3

問41 外用痔疾用薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a カンフルは、局所麻酔成分であり、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として、配合されている場合がある。

b グリチルレチン酸は、比較的緩和な抗炎症作用を示す成分として、配合されている場合がある。

c ジフェンヒドラミンは、抗ヒスタミン成分であり、痔に伴う痒みを和らげることを目的として、配合されている場合がある。

d タンニン酸は、 痔疾患に伴う局所の殺菌消毒を目的として、配合されている場合がある。

  a b c d

1 正 正 誤 正

2 正 正 誤 誤

3 誤 誤 正 正

4 誤 正 正 誤

5 正 誤 正 誤

問41

a.誤:カンフルは一般的に刺激鎮痒成分として知られています。

b.正

c.正

d.誤:タンニン酸は一般的に収斂作用(組織を引き締める作用)を持つことが知られていますが、殺菌消毒作用が主な目的ではありません。殺菌消毒成分としては、ベンザルコニウム塩化物、クロルヘキシジングルコン酸塩などが挙げられています。

正答:4

問42 泌尿器用薬として使用される漢方処方製剤に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

( a )は、体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が乾くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。

( b )は、体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

( c )は、体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、 痒み、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善、軽い尿漏れに適すとされるが、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、のぼせ、動悸等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

    a    b     c

1 八味地黄丸 猪苓湯   竜胆瀉肝湯

2 猪苓湯   竜胆瀉肝湯 八味地黄丸

3 竜胆瀉肝湯 猪苓湯   八味地黄丸

4 八味地黄丸 竜胆瀉肝湯 猪苓湯

問42

a.猪苓湯 

b.竜胆瀉肝湯 

c.八味地黄丸

正答:2

問43 月経及び婦人薬の適用対象となる症状に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 血の道症とは、臓器・組織の形態的異常があり、抑うつや寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態のことである。

b 月経前症候群とは、月経の約10~3日前に現れ、月経開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、抑うつなどの精神症状を主体とするものをいう。

c 月経周期には、視床下部や下垂体で産生されるホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンが関与する。

d 女性の月経は、卵巣の内壁を覆っている膜が剥がれ落ち、血液(経血)と共に排出される生理現象である。

  a b c d

1 正 誤 誤 誤

2 誤 正 正 誤

3 正 正 誤 誤

4 誤 誤 誤 正

5 誤 誤 正 正

問43

a.誤:血の道症は、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモン変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状及び身体症状。

b.正

c.正

d.誤:月経は、妊娠が成立しなかった場合に子宮内膜が剥がれ落ちて血液(経血)と共に排出される生理現象

正答:2

問44 婦人薬の相互作用及び受診勧奨に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 医師の治療を受けている人では、婦人薬を使用する前に、その適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。

b 内服で用いられる婦人薬では、通常、複数の生薬成分が配合されている場合が多く、他の婦人薬、生薬成分を含有する医薬品が併用された場合、効き目が強すぎたり、副作用が起こりやすくなるおそれがある。

c 更年期障害の不定愁訴とされるのぼせやほてり等の症状については、心臓や甲状腺の病気でも起こることがあり、そのような原因が見出された場合には、その治療が優先される必要がある。

d 月経以外の不規則な出血(不正出血)がある場合には、すみやかに医療機関を受診して専門医の診療を受けるなどの対応が必要である。

a b c d

1 誤 正 誤 正

2 正 誤 誤 正

3 正 正 正 誤

4 正 正 正 正

5 誤 誤 正 誤

問44

a.正

b.正

c.正

d.正

正答:4

問45 アレルギー(過敏反応)及び内服アレルギー用薬の配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a アレルゲン(抗原)が皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって肥満細胞が刺激され、ヒスタミンやプロスタグランジン等の物質が遊離する。

b トラネキサム酸は、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、配合されている場合がある。

c 抗ヒスタミン成分として、フェニレフリン塩酸塩が配合されている場 合がある。

d クロルフェニラミンマレイン酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、配合されている場合がある。

1(a、b)

2(a、c)

3(b、d)

4(c、d)

問45

a.正

b.正

c.誤:抗ヒスタミン成分として挙げられているのは、クロルフェニラミンマレイン酸塩やケトチフェンフマル酸塩などです。

d.誤:交感神経系を刺激して血管を収縮させるのは、フェニレフリン塩酸塩やプソイドエフェドリンなどの交感神経刺激成分の作用です。

正答:1

問46 鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、蓄膿症などの慢性のものであり、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎は対象となっていない。

b セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分であるが、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌には効果がない。

c リドカイン塩酸塩は、鼻粘膜の過敏性や痛みや 痒みを抑えることを目的として、配合される場合がある。

d クロモグリク酸ナトリウムの使用は、減感作療法等のアレルギーの治療の妨げになるおそれがある。

  a b c d

1 正 誤 正 誤

2 正 誤 誤 正

3 誤 誤 正 正

4 誤 正 誤 正

5 誤 誤 正 誤

問46

a.誤:点鼻薬は、急性またはアレルギー性の鼻炎症状に対して使用されることがあります。

b.誤

c.正

d.正

正答:3

問47 眼科用薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 点眼薬1滴の薬液の量は約50μ Lであるのに対して、結膜嚢の容積は30μL程度とされており、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではない。

b 通常、ソフトコンタクトレンズは水分を含みやすいが、防腐剤などの配合成分がレンズに吸着されるおそれはない。

c 点眼薬は、結膜嚢に適用するものであるため、通常、無菌的に製造されている。

d 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものがある。

  a b c d

1 正 誤 誤 誤

2 誤 正 正 誤

3 正 誤 正 誤

4 正 正 誤 正

5 誤 正 正 正

問47

a.正

b.誤:ソフトコンタクトレンズは防腐剤などの成分を吸着しやすい性質があり、吸着によりレンズの変形や目の刺激、混濁などを引き起こすおそれがあります。

c.正

d.誤:緑内障の治療は、病院で行われます。

正答:3

問48 眼科用薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a アラントインは、局所麻酔成分であり、痛みや痒みを和らげることを目的として配合されている。

b 精製ヒアルロン酸ナトリウムは、角膜の乾燥を防ぐことを目的として 配合されている。

c パンテノールは、末梢の微小循環を促進させることにより、結膜充血、疲れ目の症状を改善する効果を期待して配合されている。

d ホウ酸は、防腐効果を期待して、配合されている。

  a b c d

1 正 誤 正 誤

2 正 正 誤 正

3 誤 誤 正 正

4 誤 正 誤 正

5 正 正 正 誤

問48

a.誤:アラントインは「炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用」を期待して配合される「組織修復成分」です。

b.正

c.誤:パンテノールは「自律神経系の伝達物質の産生に重要な成分であり、目の調節機能の回復を促す効果」を期待して用いられるとされています。

d.正

正答:4

問49 皮膚に用いる薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 外皮用薬は、皮膚表面に生じた創傷や症状、又は皮膚の下にある毛根、血管、筋組織、関節等の症状を改善・緩和するため、外用局所に直接適用される医薬品である。

b 殺菌消毒薬は、日常の生活において生じる、比較的小さなきり傷、擦り傷、 掻き傷等の創傷面の化膿を防止すること、又は手指・皮膚の消毒を目的として使用される。

c 非ステロイド性抗炎症成分は、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、原則使用を避けるべきである。

d ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織の免疫機能を上昇させる作用を示すため、主に化膿している患部 へ使用される。

a b c d

1 正 正 誤 誤

2 誤 正 誤 正

3 正 正 正 誤

4 正 誤 正 正

5 誤 誤 正 誤

問49

a.正

b.正誤

c.正:アスピリンやイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症成分は、妊娠期間の延長や胎児の動脈管収縮を誘発するおそれがあるため、特に出産予定日12週以内の妊婦は服用を避けるべきとされています。

d.誤:ステロイド性抗炎症成分は、炎症を抑える作用を持ち、免疫機能を抑制する傾向があります。

正答:3

問50 外皮用薬の配合成分の副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a インドメタシンの副作用として 、適用部位の皮膚に、ヒリヒリ感、熱感、乾燥感が現れることがある。

b ケトプロフェンが配合された外皮用薬を使用している間及び使用後当分の間は、塗布部が紫外線に当たるのを避ける必要がある。

c ピロキシカム の副作用として、腫れ、かぶれ、水疱、落屑(皮膚片の細かい脱落)が現れることがある。

d フェルビナクは、アスピリン喘息を起こしたことがある人では、使用を避ける必要がある。

a b c d

1 正 正 正 正

2 正 正 誤 正

3 誤 正 正 正

4 誤 誤 誤 正

5 誤 正 誤 誤

問50

a.正

b.正

c.正

d.正

正答:1

問51 第1欄の記述は、外皮用薬の配合成分に関するものである。(   )の中に入れるべき字句は第2欄のどれか。

第1欄

(   )は、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。単独での抗真菌作用は弱いため、他の抗真菌成分と組み合わせて配合される。

第2欄

1 テルビナフィン塩酸塩

2 バシトラシン

3 ピロールニトリン

4 クロラムフェニコール

5 スルファジアジン

問51

正答:3

問52 歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a ジブカイン塩酸塩は、齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して、痛みを鎮めることを期待して配合されている 。

b オイゲノールは、冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して配合されている。

c サンシシは、抗炎症作用を期待して配合されている。

d カルバゾクロムは、歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを期待して配合されている。

1(a、b)

2(a、c)

3(b、c)

4(b、d)

5(c、d)

問52

a.正:ジブカイン塩酸塩は、局所麻酔成分

b.誤:

c.正

d.誤:カルバゾクロムは、止血効果を期待して配合されることがあります。

正答:2

問53 口内炎及び口中に用いる薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 口内炎用薬であれば、ステロイド性抗炎症成分が配合されていても、長期の連用は問題ない。

b 歯槽膿漏薬としては、患部局所に適用する外用薬のほか、内服で用いるものもある。

c 口内炎は、栄養摂取の偏り、ストレスや睡眠不足などが要因とされている口腔粘膜の炎症であり、ウイルスによって生じることはない。

d 口内炎が再発を繰り返す場合には、ベーチェット病などの可能性も考えられるので、医療機関を受診するなどの対応が必要である。

  a b c d

1 正 正 正 誤

2 誤 誤 正 正

3 誤 正 誤 誤

4 正 誤 誤 正

5 誤 正 誤 正

問53

a.誤:一般的にステロイドの長期連用は副作用のリスクを高める。

b.正

c.誤:口腔ヘルペスなど、ウイルスが原因となる口内炎も存在します

d.正

正答:5

問54 禁煙補助剤に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛むと唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液とともに飲み込まれてしまい、吐きけや腹痛等の副作用が現れやすくなるため、ゆっくりと断続的に噛むこととされている。

b 禁煙補助剤は、喫煙を完全に止めたうえ使用することとされている。

c 母乳を与えている女性は、禁煙することが推奨されるので、禁煙補助剤を使用することが望ましい。

d 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が上昇するため、コーヒーなど口腔内を酸性にする食品を摂取した後、しばらくは咀嚼剤の使用を避けることとされている。

1(a、b)

2(a、d)

3(b、c)

4(c、d)

問54

a.正

b.正

c.誤:禁煙補助剤に含まれるニコチンも母乳に移行し、乳児に影響を与える可能性があるため、授乳中の使用は通常避けるべきであり、禁煙する場合は非薬物療法が優先されます。

d.誤:ニコチンの口腔粘膜からの吸収は、口腔内がアルカリ性であるほど良好になります。酸性になると、吸収は低下します。

正答:1

問55 ビタミン主薬製剤に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a ビタミンA主薬製剤は、骨歯の発育不良、くる病の予防に用いられる。

b ビタミンC主薬製剤は、赤血球の形成を助け、また、神経機能を正常に保つために用いられる。

c ビタミンB1主薬製剤は、神経痛、筋肉痛・関節痛などの症状の緩和に用いられる。

d ビタミンE主薬製剤は、末梢血管障害による肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけの症状の緩和に用いられる。

1(a、c)

2(a、d)

3(b、c)

4(b、d)

5(c、d)

問55

a.誤:ビタミンDの記載。ビタミンAは「視力調整等の反応を改善する効果」を期待して用いられる。

b.誤:ビタミンB群の記載。ビタミンCは「肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時又は中高年期のビタミンCの補給」に用いられる。

c.正

d.正

正答:5

問56 滋養強壮保健薬及びその成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a システインは、肝臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒドの代謝を促す働きがあるとされている。

b タウリンは、筋肉や脳、心臓、目、神経等、体のあらゆる部分に存在し、細胞の機能が正常に働くために重要な物質である。

c ナイアシンは、皮膚や粘膜などの機能を維持することを助ける成分である。

d グルクロノラクトンは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、ビタミンE等と組み合わせて配合されている場合がある。

  a b c d

1 正 誤 正 誤

2 正 正 誤 正

3 誤 誤 正 正

4 誤 正 誤 正

5 正 正 正 誤

問56

a.正

b.正

c.正

d.誤

正答:5

問57 漢方の特徴・漢方薬使用における基本的な考え方に関する以下の記述のうち、 誤っているものはどれか。

1 漢方薬を使用する場合、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要である。

2 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。

3 漢方処方製剤は、生薬を組み合わせて配合された医薬品で、個々の有効成分(生薬成分)の薬理作用を主に考えて、それらが相加的に配合されたものである。

4 漢方の病態認識には虚実、陰陽、気血水、五臓などがある。

問57

1.正

2.正

3.誤:漢方薬は個々の生薬の単純な相加作用ではなく、複数の生薬の組み合わせによる全体の調和や、患者個々の体質・病態(「証」)に基づいて用いられるのが特徴であり、個々の薬理作用の相加にのみ着目するものではないとされています。

4.正

正答:3

問58 生薬成分と期待する効果との関係について、正しいものの組み合わせはどれか。

  生薬成分    期待する効果

a サンザシ  ― 健胃、消化促進作用

b ブクリョウ ― 解熱、鎮痙作用

c レンギョウ ― 鎮痛、抗菌作用

d ブシ    ― 健胃、消化促進作用

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)

問58

a.正

b.誤:ブクリョウは、利尿作用や鎮静作用、免疫賦活作用などが期待される生薬です。

c.正

d.誤:ブシは、体を温める作用、鎮痛作用、強心作用などが期待される生薬です。

正答:2

問59 消毒薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤 について、正しい組み合わせはどれか。

a 次亜塩素酸ナトリウムは、アルカリ性の洗剤・洗浄剤と反応して有毒な塩素ガスが発生するため、混ざらないように注意する必要がある。

b クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対して殺菌消毒作用を示す。

c 手指又は皮膚の殺菌・消毒を目的とする消毒薬のうち、配合成分やその濃度等があらかじめ定められた範囲内である製品については、医薬部外品として流通することが認められている。

d エタノールは、脱脂による肌荒れを起こしやすい。

a b c d

1 正 正 誤 正

2 正 誤 誤 誤

3 正 正 正 誤

4 誤 正 正 正

5 誤 誤 正 正

問59

a.誤:次亜塩素酸ナトリウムは、酸性の洗剤・洗浄剤と混ざると有毒な塩素ガスが発生する危険性があります。

b.誤:

c.正

d.正

正答:5

問60 一般用検査薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性~弱アルカリ性に傾くと、尿糖及び尿タンパクの正確な検査結果が得られなくなることがある。

b 妊娠検査薬は、検査結果をもって、妊娠しているか否かを断定することができる。

c 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものである。

d 一般用検査薬が高温になる場所に放置されたり、冷蔵庫内に保管されていたりすると、設計どおりの検出感度を発揮できなくなるおそれがある。

  a b c d

1 正 誤 誤 正

2 誤 正 誤 誤

3 誤 正 正 正

4 正 誤 正 正

5 正 正 誤 誤

問60

a.正

b.誤:陰性の結果が出たとしても、それが妊娠していないこと(単なる月経の遅れ)を意味するのか、実際には妊娠していて尿中hCGが検出感度に達していないことによる偽陰性であるのか判別できない。

c.正

d.正

正答:4

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